貸切バスで行く佐賀陶磁器ツアー！

みなさんこんにちは！

佐賀県はやきもので有名な地域です。
海外でも人気の高い有田焼・伊万里焼・唐津焼などの窯元が数多く存在します。

陶器市なども開催されますが、よりじっくりと窯元を巡りたい！というお客様もいらっしゃいます。貸切バスなら電車や路線バスを乗り継いだり歩いて移動したりしなくても目的地へ楽に行けますし、プロの運転で安心です。

今回はそんな佐賀県のやきものや貸切バスモデルコースについてご紹介します。

有田焼と伊万里焼と唐津焼の違いとは？
貸切バスで行く陶磁器巡りモデルコース
やきもの祭りに行ってみよう
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貸切バスで行く佐賀陶磁器ツアー！

佐賀県には100軒以上の窯元があり、現在も国内外で人気の高いやきものを製作しています。
有田焼・伊万里焼・唐津焼など、みなさんも1度は耳にしたり目にしたことがあるかと思います。
しかし、それぞれの違いは詳しく分からない…という方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は佐賀県が誇るやきものと、貸切バスで巡るモデルコースややきもの祭りについてご紹介していきます！

有田焼と伊万里焼・唐津焼の違いとは？

佐賀県の中でも有名なやきものといえば「有田焼」「伊万里焼」「唐津焼」の3つがあります。
まずはその違いについてご紹介します。

そもそもやきものは原料によって陶器・磁器・土器・石器の4種類に分けられます。
現在食器としては陶器と磁器が主に使用されています。

陶器は「陶土」という粘土が主な原料で、素焼きの状態では柔らかく吸水性があるため一般的に釉（うわぐすり）という光沢のあるガラス質を表面に施します。
熱伝導率が低いため、食材が熱しにくく冷めにくいという特徴があります。
唐津焼はこの陶器に該当します。

一方磁器は「陶石」という白色軟質の岩石を砕いたものが主な原料です。
薄手で耐久性があるため、日常食器として広く使用されています。また、磁器は熱伝導率が高いため熱しやすく冷めやすいのが特徴です。
器のふちを叩くとキーンと金属音のように高い音がします。
有田焼・伊万里焼はこの磁器に該当します。

また、古くからやきもの適した原料が見つかると、その土地で窯がつくられ、産地ごとにやきものが生み出されてきました。そして産地名に由来して「○○焼」と名前がつけられるようになります。唐津焼は唐津市周辺で焼かれたもの、一方有田焼は佐賀県有田町周辺で焼かれたものの総称です。
有田焼を海外へ輸出する際に伊万里港から出荷されたため「伊万里焼」という名前で呼ばれるようになりました。
つまり有田焼と伊万里焼は同じものなのです。

貸切バスで行く陶磁器巡りモデルコース

それでは、佐賀の陶磁器を巡るツアーのモデルコースをご紹介していきます。
なお、今回ご紹介する場所には中型バスや大型バスでは進入が難しい道幅の箇所がありますので、ご希望の場合は事前に確認をお願いいたします。

＜モデルコース＞
①隆太窯⇒②泉山磁石場⇒③ギャラリー有田⇒④九州陶磁文化館⇒⑤源右衛門窯
所要時間：約6時間半（貸切バスでの途中移動時間含む）

①隆太窯（1時間半）

唐津焼を代表する窯元のひとつです。
代表は唐津焼十二代中里太郎右衛門の五男として生まれた中里隆さん。現在は息子の太亀さん、孫の健太さんと親子三代で作陶されています。
のどかな山道を進むと、材木置き場や工房、ギャラリーが建ち並んでいます。
高い天井と大きな窓の明るい工房でひとつひとつ手作りで作品を作られています。

工房内には隆さんがお好きなバロック音楽が流れます。
コンサートも主催されており、隆太窯や唐津文化体育館でのコンサートは1987年4月の初回からなんと170回を数えています。

ギャラリーではステンドグラスから差し込む光がひとつひとつ手作りの器をやさしく包んでいます。

＜基本情報＞
住所：佐賀県唐津市見借4333番地1
電話：0955-74-3503
営業時間：10：00～17：00
定休日：毎週　水・木曜日、お盆、11/3、4（唐津くんちのお祭りのため）、年末年始
※団体は事前予約が必要

②泉山磁石場（30分）

NHKの人気番組でも紹介された泉山磁石場。
1616年に朝鮮人陶工・李参平らによって発見された有田焼の原料となる陶石の採掘場です。
ここから日本で初めての磁器が誕生しました。
現在、ほとんど採掘は行われていませんが、約400年間掘り続けられたことにより円周を残してほぼ無くなった状態の山の姿は一見の価値があります。

＜基本情報＞
住所：佐賀県西松浦郡有田町泉山1-33

③ギャラリー有田（昼食・1時間20分）

2000客以上のコーヒーカップから、お好きな物を選んでコーヒーが楽しめるお店です。
やきものの里・有田らしさを感じながらお食事ができます。
メニューは地元の食材を活かしたお食事、スイーツやドリンクまで充実。
地場産の鶏肉や野菜を使った料理が玉手箱をイメージした有田焼の器に盛り付けられた新ご当地グルメ、「有田焼五膳」の提供店でもあります。
半個室・個室・テーブル、カウンターと趣の違う座席を楽しめ、有田焼ショップも併設されています。

8名以上の団体用メニューや24～40名が着席できる団体用のホール席、1台分の中型バス駐車場もありますので貸切バスで訪れるにもぴったりのお店です。

＜基本情報＞
住所：佐賀県西松浦郡有田町本町乙3057
電話：0955-42-2952
営業時間：9:30～18:30(ラストオーダー18:00)
定休日：12/31、1/1

④九州陶磁文化館（1時間10分）

肥前地区の陶磁器をはじめ、九州各地の陶磁器や現代陶芸作家の作品が収集、展示されているやきもの専門の美術館。
常設では九州陶磁の歴史、蒲原コレクション、九州の古陶磁、現代の九州陶芸、柴田夫妻コレクションが展示されています。
中でも古伊万里を集めた蒲原権氏から寄贈された蒲原コレクションと江戸時代の有田焼を集めた柴田コレクションは人気があります。
屋外にはマイセン磁器でできた25個の鐘があり、毎正時に美しい音色を奏でています。

＜基本情報＞
住所：佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
営業時間：9：00～17：00
定休日：月曜日（※祝日・休日の場合は翌日）・年末12月29日～31日
入館料：無料（但し特別展示企画中は有料）
駐車場料金：無料（第1・第2計10台貸切バス駐車可能）

⑤源右衛門窯（50分）

260年以上の歴史を持ち、古伊万里の伝統を伝えてき有田焼を代表する窯元のひとつ。
鮮やかな色づかいが人気です。

ろくろ、下絵付け、施釉、本窯、上絵付、上絵窯という6つの工程では熟達した各分野の専門陶工たちが最高の材料を用い、一品一品こころを込めて作られています。
実際に工房を見学でき、職人さん達の手仕事を実際に見ることができます。
自然あふれ江戸の趣を残す源右衛門窯の一角にある工房には直営店が併設されています。

＜基本情報＞
住所：佐賀県西松浦郡有田町丸尾2726番地
電話：0955-42-4164
見学可能時間：08：00～17：00
定休日：日曜日・祝祭日・土曜日（不定休）・その他窯の各種行事のための休日・年末年始

やきもの祭りに行ってみよう

ここまで陶磁器の名所を巡るツアーをご紹介しましたが、1か所で陶磁器を沢山見たい！という方にはやきもの祭りがおすすめです。

佐賀県内での人気の「有田陶器市」と「唐津やきもん祭り」。
毎年4月29日～5月5日のゴールデンウイークに開催され、例年全国からファンが集まる大盛況のお祭りです。

有田陶器市

JR上有田駅から有田駅周辺の約4kmに渡って500店以上が並ぶ全国有数の陶器市です。
磁器製品の安さ、豊富さ、そして独特の活気が毎年多くの人々を呼び、会期中の来場者数は120万人を数えます。
通りごとに独自のイベントが行われるのも特徴。
なかでも皿山通りでは、早朝から訪れるお客様のために朝6時から朝粥を1杯500円・1日限定300杯で販売しています。
お土産として持ち帰ることができるオリジナルの「干支入り碗」を目当てに行列ができる大人気です。
また、15時から桂雲寺で開かれる「皿かぶり競争」。頭上に乗せた皿を落とさないように走るというシンプルな競技。なんと有田町の小学校では運動会でも行われる競技なんだそう。参加しても見ても楽しい、笑いいっぱいのイベントです。

貸切バスで行く場合には事前に駐車場予約が必要です。
各日で駐車場が異なりますが、乗降場所は泉山駐車場が指定されています。
駐車場料金は1台につき1日2,000円です。

唐津やきもん祭り

JR唐津駅を中心に五福の縁結び通りと京町アーケードと呼ばれる2つの通り沿いをメインとした、唐津の豊かな食を唐津焼で楽しむ「食と器の縁結び」をテーマにしたお祭りです。
2011年から毎年テーマを決めて開催されています。
なかでも人気があるのは唐津焼の作家と市内の旅館・飲食店によるコラボ「食と器の縁結び」。
腕自慢の料理人たちが唐津焼に料理を盛り付け、器と料理の両方を楽しめます。

公式HPには駐車場情報がありませんが、唐津市ふるさと会館アルピノなどいくつか駐車場を提供しています。
唐津市ふるさと会館アルピノには大型車が駐車可能ですが、駐車可能台数は3台ですので事前に確認をしておきましょう。

＜唐津市ふるさと会館アルピノ基本情報＞
住所：佐賀県唐津市新興町2881-1
電話：0955-75-5155
駐車場料金：大型車1時間400円