貸切バスで巡る和歌山世界遺産(熊野古道と観光名所)
今回は和歌山県のユネスコ世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されている熊野古道とその構成遺産に指定されている観光名所をいくつかご紹介します。
平安時代の皇族や貴族が参詣した名所を通ることができる希少な場所は、今もなお多くの観光客や参詣客が訪れています。
残念ながら、参詣道は徒歩での移動になりますので貸切バスでは通ることはできません。
それでも団体様で参詣を考えていらっしゃる方は貸切バスを利用すると、参詣道の近くまで行くことができ、限られた時間の中で一つでも多くの観光名所を訪れることができます。
ぜひ、貸切バスを利用し、悠久の時の流れを感じてみてください。
- 1.ユネスコ世界遺産・熊野古道とは?
- 2.熊野本宮大社と熊野速玉大社
- 3.那智山ルートでいく那智の滝・熊野那智大社・那智青岸渡寺
- 4.高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)
- 5.高野山二大聖地(奥之院・檀上伽藍(だんじょうがらん))
- 6.貸切バスを利用するならバスコンシェルジュへ🚌
貸切バスで巡る和歌山世界遺産
(熊野古道と観光名所)
1.ユネスコ世界遺産・熊野古道とは?
【写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟】
熊野古道とは、熊野三山と呼ばれる「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」、「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」と「那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)」の三社一寺をつないでいる道のことをいいます。
熊野古道は、三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨っていて、そのルートは一つではなく5つのルートから成っています。
1.中辺路(なかへち):平安貴族の公式ルート
2.大辺路(おおへち):紀伊半島を南下する海沿いルート
3.小辺路(こへち) :山越えが必要な上級者向けルート
4.伊勢路(いせじ) :紀伊半島の東側を通るルート
5.紀伊路(きいじ) :大阪から和歌山西部をつなぐ南北道ルート
大辺地ルートからは、橋杭岩(上部写真)や鯛島(下部写真)をみることができます。
【写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟】
それぞれのルートは違った海や山などの景色と出会うことができるので、時期をかえて違うルートを選んでみると熊野古道の魅力をいろいろと発見することができます。
また、熊野古道はユネスコ世界遺産(文化遺産)として登録されており、道自体が世界遺産になることはとても珍しく、その魅力は海外からの観光客が訪れるほどです。
この熊野古道を参詣する際には、貸切バスは熊野古道に入ることはできません。
徒歩で参詣することとなります。
熊野古道の各ルートの入り口付近の公道で貸切バスを降車していただき、徒歩で参詣後、徒歩で移動できる最終到着地点で貸切バスと待ち合わせしていただくこととなります。
当日は、貸切バスの運転士の連絡先を事前に知らせてもらえるので、迷うことなくお待ち合わせできるのでご安心ください。
2.熊野本宮大社と熊野速玉大社
熊野本宮大社
熊野本宮大社は、熊野三山の中心で、全国4,700社以上ある熊野神社の総本宮です。
熊野の神々はもともと自然信仰でしたが、奈良~平安時代にかけて、仏教・密教・修験道の聖地となり、神=仏であるという考えになりました。
平安時代の末、「浄土への入り口」として多くの皇族や貴族がお参りに訪れ、浄土へお参り(死)をし、帰ってくる(再生)ということは「死と再生」を意味し、熊野三山は「よみがえりの聖地」として人々の信仰を集めていたそうです。
熊野本宮にはいたるところに三本足のカラスがいます。「八咫烏(やたがらす)」です。
日本サッカー協会のシンボルとしても有名ですね。
八咫烏は、日本書記・古事記の「神武東征」という物語(神武天皇が宮崎県~奈良県へ都を移し大和朝廷を開いて初代天皇に即位するまでを描いた物語)に登場します。その物語の神武天皇が熊野に到着した際、神の使者である八咫烏が奈良までの道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになりました。
よみがえりと導きの神様のいる熊野本宮大社へパワーをもらいに行ってみてはいかがでしょうか。
【基本情報】
住所:和歌山県田辺市本宮町本宮
電話番号:0735-42-0009
熊野速玉大社
(写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
熊野三山のひとつ、熊野速玉神社は和歌山県新宮市にあります。
平重盛のお手植えとされている樹齢1000年以上のご神木「天然記念物のナギ」をみることができます。このナギの木の葉を持ち帰ると魔除けになるといわれています。またナギの実でつくられたお守りもあるのでぜひ自分や親しい方へのお土産に購入してみてはいかがでしょうか。
熊野速玉神社のご利益としては、「縁結び」と「富貴隆昌(ふうきりゅうしょう)」です。「富貴隆昌」とは、地位が上がり財産が増えるという意味があります。
新しいことを始めたい方、さらにステップアップしたい方、ぜひ熊野速玉大社に手を合わせに訪れることをおすすめします。
【基本情報】
住所:和歌山県新宮市新宮1番地
電話番号:0735-22-2533
3.那智山ルートでいく那智の滝・熊野那智大社・青岸渡寺
那智の滝と熊野那智大社はユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産に指定されている名所です。
こちらを訪れる際、おすすめなのが那智山ルート(熊野那智大社→青岸渡寺→那智の滝)でまわるコースです。下り道で散策することができるので、体力的にもラクにまわることができますよ。
熊野那智大社
貸切バスを降りて、石段をのぼっていくと大きな赤い鳥居があります。その先のもう一つの鳥居をくぐると熊野那智大社に到着します。
国の重要文化財に指定されていて熊野造りという古式の社建築で、優雅で壮大な社は必見。また、こちらにも神のお使いとされている八咫烏(やたがらす)が祀られています。
そして熊野那智大社へ来たらぜひ「胎内くぐり」を体験してみましょう。
境内にひときわ目を引くご神木のクスノキ(樹齢850年!)
初穂料300円を納め護摩木に名前と願い事を書き、それを持ってそのクスノキの空洞部分をくぐるのが「胎内くぐり」です。ご利益を求め参拝の訪れる人に大人気の体験です。
クスノキは平重盛のお手植えと伝えられています。ちなみに熊野速玉大社のご神木も平重盛が植えたといわれています。
那智青岸渡寺
熊野那智大社と隣接している青岸渡寺には、西岸渡寺より数分歩いたところに三重塔があります。一層目に飛龍権現と不動明王、二層目に尼子十勇士と阿弥蛇如来像、三層目に千手観音菩薩が祀られています。
この三重塔からは那智の滝も眺めることができる写真映えスポットとなっていますのでぜひこちらで写真を撮ることをおすすめします。
那智の滝
青岸渡寺から三重塔を通り、道なりに進んで行くと那智の滝へ到着します。
高さ133m、滝つぼの深さ10m、高さと水量が日本一の那智の滝は、袋田の滝(茨城県)、華厳の滝(栃木県)とともに日本三大瀑布といわれています。
那智の滝は、それ自体が御神体となっているため、訪れた人々は滝に向って参拝をします。
大迫力の滝は近くでみると自然の力を感じ不思議と心が洗われるような気持ちになります。
【那智の滝・熊野那智大社の基本情報】
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
営業時間:那智の滝 7:00~16:30(参入料大人300円/中学生以下200円/団体(30名より280円)
熊野那智大社 6:00~16:30(参拝無料)
宝物殿開館時間 8:00~15:30(入館料大人300円/小・中学生200円)
【那智青岸渡寺・三重の塔の基本情報】
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
営業時間:那智青岸渡寺(参拝無料) 5:00~16:00
三重の塔(参拝料300円) 8:30~16:00
4.高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)
平安時代初期に弘法大師・空海が開山した高野山真言宗総本山の寺院である「金剛峯寺」は、広さ2340㎡の国内最大級の美しい石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」や狩野派の襖絵などが見どころとなっています。
【基本情報】
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132
5.高野山二大聖地(奥之院・檀上伽藍(だんじょうがらん))
奥之院
弘法大師の御廟がある奥之院は、弘法大師信仰の最大の聖地。一の橋から御廟へ続く参道の両側には何百年も時を経た老杉と、20万基をこえる墓碑や供養塔、慰霊碑が並んでいます。
歴史上の人物の慰霊塔も多く、武田信玄、上杉謙信の戦国武将や、江戸時代の名奉行大岡越前の守、紀州徳川家の当主などがこの奥之院に供養塔を建てています。
【基本情報】
住所:和歌山県伊都郡高野町大字高野山550
檀上伽藍(だんじょうがらん)
奥野院と並んで高野山の二大聖地とされている檀上伽藍は、四天王がそびえ立つ大門や、金堂、御影堂、西搭、中門など見応えたっぷり。特に高さ48.5mの「根本大塔」は内部に金の仏像と極彩色の仏画があり、曼荼羅の世界観に圧倒されます。
写真撮影は不可なので、しっかりと目に焼き付けておきましょう。
【基本情報】
住所:和歌山県伊都郡高野町大字高野山152
6.貸切バスを利用するならバスコンシェルジュへ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介しました和歌山県の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する熊野周辺の名所を観光する場合、熊野本宮大社がある和歌山県田辺市のように電車が通っていない場所があったり、主要な出発場所(駅・空港など)から離れた場所への移動をしなくてはなりません。
そんなときは貸切バスでの移動が断然おすすめです。観光したい場所へ余分な時間をかけず、迷うことなく移動することができます。
バスコンシェルジュでは、熊野古道に接している三重県、奈良県、和歌山県、大阪府からの出発や解散なども貸切バスのお手配が可能ですので、お気軽にご相談ください。
ご希望の出発地や人数・観光内容に合わせた貸切バスをお手配することができます。
ぜひこの記事を参考に貸切バスで行く和歌山県熊野周辺観光を楽しんでいただけたら幸いです。
関連記事
無料お見積もりはこちらから
WEBからのお見積り
お電話でのお見積り・お問い合わせ
03-5419-7251 受付時間 10:00-18:00(平日)